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はじめての家づくり講座
省エネ住宅を無理なく実現するための住宅設備選び
省エネ住宅を無理なく実現するための住宅設備選び茂木 弥生子
家計はもちろん地球環境にも優しいのが“省エネ”の住まい。今回は、省エネ効果の高い家をつくるためには欠かせない、暖房器具・換気設備の選び方や、断熱
方法など、省エネ住宅を計画する際のポイントをご紹介します。
家庭で
使われるエネルギー、多いものは何?
今、家づくりを考える際に、エネルギー消費の少ない「省エネ住宅」に関心を持つ人
が増えています。その理由は、懸念されている地球環境の保護もありますが、光熱費が抑えられ家計にメリットがある点が大きいといえるでしょう。
では、家庭におけるエネルギー消費は何が多いかご存知でしょうか?用途別に見ると、大き
な割合を占めているのが給湯用と暖房用です。意外に少ないのが冷房用で、暖房よりも使用期間が短く、エネルギー消費が少ないのが実情です。
我慢せずに省エネする
ためには
省エネのためには、エネルギー消費量を抑えることが重要です。例えば照明をこまめに消
す、暖房の使用時間や期間を減らす、お風
呂でお湯をためる回数を減らす、などの方法があります。でも、省エネのためとはいえ冬に寒い思いをしたり、湯船につかることを二日に一度にするなどは、我
慢を強いるしストレスもたまるので、長く続けられないはずです。
そこで、家を建てる時こそ、我慢せずに省エネできる工夫を取り入れるチャンスです。例えば、日中なるべく照明を使わずに過ごせるような日当たりの良い空間
をつくる、暖房の使用を減らすために家の断熱性を高める、などさまざまな方法があります。特に、消費エネルギーの多い暖房、給湯に関わる設備選びと、建物
のつくり方や暮らし方が、効率的な省エネのために重要といえるでしょう。
わが家の使用エネルギーを把握しておこう
省エネ住宅のプランニングを始める前に、まず自分たちがいつ、どのくらいのエネルギーを
消費しているのか把握しましょう。消費量はガスや電気の明細を見れば分かりますし、明細には契約内容の種類や料金の内訳なども記載されているので、併せて
確認するのも良いですね。
このように、自分たちのライフスタイルとエネルギー消費量の関連を省みて、トータルに考慮したうえで暖房や給湯などの設備を選ぶことが、省エネ効果が高
く、ムダがない選択につながります。
省エネの家を建てるための、設備
選びの手順
家づくりでは、決めなければいけないことがとても多いので、設備のことは「後からゆっく
り考えよう」「入居後に欲しくなったら取り入れよ
う」などと考える人もいます。しかし、設備には電気配線やガス・水道などの配管が必要なことが多いため、完成後の設置が難しい場合もあります。もし、あら
かじめ決めておけば配線・配管を準備しておけるので、きっちりとした計画を立てておきましょう。

住宅設備の選定フロー。早めの計画が大事。
■手順1:断熱性能(断熱材の種類・工法)を検討する
断熱の施工方法には、内断熱工法と外断熱工法があります。また断熱材にも様々な種類があ
ります。
断熱性能は、断熱材の種類や厚みによって差が出ます。断熱性能が高いほど熱が外に逃げにくくなりますが、窓の面積が大きかったり、気密性能が悪いと、そこ
から熱が逃げてしまうので、あわせて検討が必要です。「長期優良住宅」で必要とされている「次世代省エネルギー基準」を目安として考えるといいでしょう。
■手順2:冷暖房
機器を検討する
次に冷暖房機器を検討しましょう。冷房に比べ、暖房の方が使用期間は長く、エネルギーを
多く消費するので、暖房機器の検討は重要です。
暖房機器と一言でいっても、色々なタイプがあります。熱源には、主にガス、石油、電気があり、同じコストで発熱量を比較すると、石油が一番効率が良く、次
にガス、電気の順番となります。
さらに、暖房器具にもさまざまな種類があります。そこで主な機器の特徴をご紹介しましょ
う。

この他にも、暖房機器の種類は多く、特徴も一長一
短です。自分たちのライフスタイルや、エネルギー使用量と時間帯などを考慮しながら、十分に検討することが大事です。
熱源を検討するときに「IHクッキングヒーターを入れるならオール電化にしないといけない」と勘違いをする人がいますが、これは誤解です。IHクッキング
ヒーターを入れても、ガス給湯器を選ぶことは可能なので、ライフスタイルや使い勝手を考えて決めましょう。
<<次ページでは、設備選びの手順を紹介しま
す。
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